#116 / 北見市留辺蘂 無加川にある龍神岩

北見市留辺蘂 無加川にある龍神岩

住所
北見市留辺蘂 無加川
緯度、経度
43.77349, 143.57329
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

別名ローソク岩。留辺蘂のアイヌ伝説に登場する岩で、かつて龍神にかかわる祭りが行われた時代もあったという。

参考資料・情報など
北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩
「龍神岩現る! 2016年09月12日の記事 == 北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩 ==」
現地確認状況
2019/05/01 確認済
その他

常呂神社 神社龍神の水からサロマ湖を経由して留辺蘂に向かう。 留辺蘂という地名はこうした龍神さまの調査がなければ立ち寄ることはなかったであろう土地だ。

国道39号線を折れて無加川へと向かう。道路わきに広がる畑は農作業真っ盛り。 立派に作られた鹿よけの柵を潜り抜けて橋を渡る。それだけ鹿の被害が多いということだろう。 橋を渡りすぐに目的地周辺に着く。日差しが強い。帽子をかぶっていないと頭皮がじりじりと焼けるような日差しだ。

作業道の脇から川に行くことができる。 川に向かって歩いていくとあっけないほどすぐに岩が立ち並んでいるのが見えてくる。 正面から見るには川を渡る必要がある。ちょっと躊躇したが靴下を脱いで水の中に入る。 早春の川の水は冷たい。浅瀬を選んでほんの数メートル裸足で川を渡る。川底がヌルヌルしている。 数メートル渡り切って靴下をはき、靴をはきなおす。中州を歩いて岩をじろじろと眺めまわす。 いい形をしている。川底が黄色くて清流の雰囲気は多少減少しているが、それでも川の水は透き通っていた。 魚影を探してみたが、見当たらなかった。

向かって右、威勢よく男根のようにせり出す岩が存在感を放っている。 まるで人の手によって掘られたような整った造形をしている。 あとからそれをtwitterであげる。twitterをやるようになってから、世界を見る質が低下してしまったような気もするし、安直さに自らをゆだねる罪悪感のようなものを感じることもある。

川の水やらの風化によって地面に眠っていた岩が洗い出されたのだろう。 ローソク岩は向かって一番左奥にある。一本筋が通ったように地面からにょきっと上方に真っすぐ生えている。 その存在感ある佇まいにここがかつてアイヌにとって聖地だったというがわかる気がした。 調べた限り、ここに伝わる龍の話というのを文献で探し当てられていない。 この場所はオンネカッチと呼ばれ、大きな火打石を意味するアイヌ語だという。 ニョロっとした岩の姿がどこかで龍に結びつくこともあったのだろうか。

河原に行くとよい形の石を探したくなる。触ると砕ける石が多い感じがした。 渡渉して渡った中州にいるのは自分ひとり。 流れる水を見ていると気持ちが洗われるようで、晴天に恵まれて慌ただしかった日々を忘れることができた。 ずっとここにいたいと思ったが、まだまだ行きたい場所、会いたい人が控えている。 何度かシャッターを切ってその場所を後にした。 この場所の入り口は工事用の土砂置き場になっているようだし、この場所はこのまま維持されるのかどうか不安を覚えた。 かつての聖地も役に立たない、邪魔だと判断されるとそれは改変され、撤去され、消え去ってしまう。 我々にとっての価値とはなんであるのか。 地図をみると車で数分、同じ瑠辺蘂にある 留辺蘂 塩別つるつる温泉裏にある龍神の祠 へ向かった。

(2019/5/26)

北見 網走 オホーツクのフリーペーパー経済の伝書鳩 様より情報提供いただきました。 (2016/10/17)

更新履歴
2019/05/27 そのほか追記、写真掲載
2016/10/17 更新
2019/05/01
2019/05/01
2019/05/01
2019/05/01
2019/05/01
2019/05/01
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