WebサイトやWebサイトの管理人について

本Webサイト「虫の知らせ」は、主に北海道の雨乞い、龍神信仰をリサーチしています。北海道出身、札幌在住で写真を撮っているメタ佐藤が管理、運営しています。

虫という漢字は、ヘビをかたどった象形文字に由来しています。虫は道教によって人間の体内に棲みつき、 感情や潜在意識に影響を与えるものと考えられ、「虫の知らせ」という表現が生まれたといいます。 サイト名は私が撮影のために札幌市内の川を沢登りしていた道中の体験に基づきます。 河原を歩き、岩床を進み、滝を登り、林道を走っているときに脳裏をざわざわとした虫の知らせが過りました。 人と自然との関係において、人は自然に何を祈り、何を見出してきたのか。 その問いをベースに雨乞いや龍神信仰について調べを進めたことを背景に、蛇が雨乞い、龍神信仰が密接に関連しているところから名づけました。 このサイトでは特に、北海道の開拓期(江戸時代から昭和ぐらいまで)を主なリサーチ対象としています。


日本では古来より、各地で蛇や、蛇を神格化した龍を山水の神として崇める龍神信仰が無数に営まれてきました。 龍神信仰とも深く関わる水の神に降雨の祈りを捧げる雨乞いも、日本書紀の記載を発端に各地で様々に営まれてきた歴史があります。 2011年に東北を中心に多大な被害をもたらした震災は、北海道の片田舎の小川の傍で育った私にとって、 東北仙台という祖先の輪郭を強くするとともに、自然というもの、中でも水と人との関わりに興味を抱く大きなきっかけになりました。 龍神信仰と雨乞いと言う民間信仰、習俗は、太古から人と水との関係を考える上で、一つの重要な視座として意味を持つと思えてなりません。


各地の信仰や記録についてなるべく原典をそのまま引用する形で、このサイト上に収集してゆきます。 並行して現地調査を行ってゆくことを当面の活動としてゆく予定です。 集約された情報がどのように実を結ぶのか、まだ不透明なところが少なくありませんが、伝説や伝承がその土地に育まれてきたという事実は、 当時の生活を理解するだけではなく、現在の私たちにも豊かな視座をもたらしてくれるはずです。


先人の歩みを紐解いてゆく中で感じることがあります。 今という時は一瞬しかないのかもしれませんが、今という時点には、未来も、過去も、そして今も並行して存在している。 風土とは、自然環境や地形、地味、地勢などにおける歴史の積み重ねの中に存在する私であるのかもしれない。 雨乞い習俗と龍神信仰の特殊性とともにある普遍性を垣間見ることで訪れるかもしれない虫の知らせに耳を傾けていきたいと考えています。

美術作品の場合、出発点は一ないし数箇の出来事の集合であって、美的創造は一つの共通の構造を明らかにすることによってそれに全体性を付与する。神話も同じ道を辿るが、方向は逆である。神話は構造を用いて、出来事の集合の様相を呈する絶対的事物を作り出す(なぜなら神話はつねに物語であるから)。したがって美術はある集合(事物+出来事)から出発してその構造の発見に向かう。神話はある構造から出発して、それを使って一つの集合(事物+出来事)の構成を企てるのである。

クロード・レヴィ=ストロース 大橋保夫訳「野生の思考」1976 みすず書房

サイト内の記載事項や、雨乞い習俗、龍神信仰に関する情報や資料、写真などを随時募集しています。下記のメールアドレス宛に連絡いただけると幸いです。

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サイト更新情報

2016/10/吉日 サイト新規作成

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