#014 / 阿寒湖 白龍神社 龍の祠

阿寒湖 阿寒湖 白龍神社 龍の祠(分社)

住所
釧路市 阿寒町阿寒湖温泉
緯度、経度
43.434580, 144.101438
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

調査中

参考資料・情報など
現地確認状況
2019/05/02 確認済
その他

屈斜路湖 龍の祠から、1時間半ほどかけて阿寒湖に向かう。 レンタカーのラジオを受信可能なAMにセットする。子ども科学電話相談では世界一大きな恐竜についての子どもからの質問に対して北海道大学の先生が答えていた。 質問をする子どもらはみな立派に大人に質問を投げかけ、返事をしていた。やりとりから垣間見える大人の横柄さが気になった。

阿寒湖は初夏の日差し、観光客で賑わっている。 コンビニがあり、先ほどまでの道のりから一気に日常に引き戻される。 とはいえそれを利用しないほどの理念があるわけでもなく批判したい何かがあるわけでもなく、 車の旅と相性の良いように設計されたコンビニを今回もよく利用させてもらった。 外側から来る人がコンビニを利用するという構図は、地元の経済にとってはマイナスの側面が多いだろう。

車をとめて歩き始めるとすぐに稲荷神社への階段が右手に見えてくる。目的地の白龍神社もこの先にあるはずなので階段を登る。 稲荷さんを過ぎて白龍神王を祀っている社の案内看板がある。 正式名は「阿寒岳神社 奥之院」というようだ。 由来は新しく昭和55年に見つかった2つの石からそれは始まったという。阿寒湖に浮かぶヤイタイ島とこの場所に最初はそれぞれ収められていたが、後日高僧の助言でヤイタイ島に二つの石ともに収められたという話だ。高僧とはどんな人だったのだろうか。 続いて記載されている龍脈が交わる風水スポットとはどういうことだろうか。由来が不明なだけになんともとらえようがない。 とある写真家が近年パワースポットとしてヤイタイ島にまでボートで行ってきたというのもどこかで見た気がするが、入り口にあったコンビニと同じようなお手軽な信仰に感じてしまう。 とはいえかつての雨ごいもそういった側面もあるだし、そういった精神性が現代社会において需要がある、人々が求めているものということになるのだろう。 自分のやっていることはそういった時代の外側にあるような気がするが、無意識のうちに別の影響を受けているに違いない。 無関心でいるようでも生活している以上、時代というものの影響から逃れることはできない。

あっけなくたどり着いた奥之院はきれいな社殿で思考のとっかかりはそれ以上見出すことができなかったが、社殿のある森が奥へと続く散策路となっており、それに興味をひかれた。 さきほどまで大勢いた観光客がほとんど見えなくなった静かな森の中を散策する。 鹿が樹皮を食べてしまうことを防ぐために幹に巻かれたネットがこの森の姿を特徴あるものにしている。 天敵がいなくなって増加の一途をたどってしまっている鹿への対策は道東ではとても目についたし、それだけ被害が大きいということなのだろう。 湖に沿った丘陵を歩く。森の中は気温がちょうどよく、三脚を持ったままで走り出したくなる。たまにすれ違うのは外国からの観光客が多い。 ぐるっと一周回って湖畔が見えてくると、穴が開いたように空間が開いている場所がいくつかあった。 ボッケという泥火山だったが、これについてまったく調べてなかったので驚いた。控えめながらも地球の営みという月並みな表現を使いたくなる様子はとても面白い。 ポコポコと泡が常に生成されている。 雰囲気の良い森を通り、湖畔を眺めポッケを見ていると、ここの土地を知った人が何かを感じ取ったとしても間違いではない気がしてくる。 そうやって人がこの自然とかかわってコタンが生まれ、やがて和人もここに引き寄せられたのだろう。 湖では何人かの釣り人が竿を降っていた。視線の先にヤイタイ島もあった。阿寒湖 ヤイタイ島 龍神様の神社までは目視では認識できなかった。 雲間から光が差し込んだタイミングがあった。それをなんというのか、言葉を探すことはやめた。 アイヌコタンが近くにあったが、観光客に紛れる気分にはならずに釧路に向かうことにした。

予定よりも早く釧路につきそうだったので、最後に釧路湿原に立ち寄って足早にまだ茶色が多い湿原を味わった。 日差しは強かったものの風は冷たかった。ヤチボウズがコロコロとかわいらしい姿をしていた。 釧路の街までもどり予定通りにレンタカーを返却し、斜里でお土産にもらった新巻鮭を抱えて街を歩き釧路のバスターミナルから札幌行きのバスに乗った。 日が変わる前に札幌に無事に到着し、最寄り駅まで地下鉄で移動した後、なんとか20キロ超のザックを背負いハンドルに新巻鮭を置いた状態で自転車をこいで自宅についた。 小さいころによく流れていた、熊が鮭を背負った姿で歩く千秋庵の山親爺のCMを思い出した。

(2019/6/3)

更新履歴
2019/06/03 その他追記、写真掲載
2016/10/01 記載
2019/05/02
2019/05/02
2019/05/02
2019/05/02
2019/05/02
2019/05/02
2019/05/02
GoogleMapで場所を表示