#154 / 浜中町 法華寺の八大龍王神堂と曹渓寺の龍王殿

浜中町 法華寺の八大龍王神堂と曹渓寺の龍王殿

住所
厚岸郡浜中町榊町73
緯度、経度
43.126633, 145.113115
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

榊町に入ってすぐに、明治十九年(一八八六)創建された法華寺と、それより数年古い曹渓寺、明治初年頃創建の金比羅神社が並び、このすぐ前に竜神を祠る竜王殿がある。竜王殿は曹渓寺境内にあるのだが、一見してこれらの寺院や神社には垣もなく、判別がつき難い。竜王殿は文久年間(一八六一-一八六三)には、榊町と霧多布の間の海岸沿いにあったものを、後代に現在地に移転したもので、この地区では最古のものである。

「蝦夷地場所請負人 山田文右衛門家の活躍とその歴史的背景」
参考資料・情報など
「蝦夷地場所請負人 山田文右衛門家の活躍とその歴史的背景」
ロバート G.フラーシェム・ヨシコ N.フラーシェム「蝦夷地場所請負人 山田文右衛門家の活躍とその歴史的背景」1994 北海道出版企画センター
現地確認状況
2019/04/30 確認済
その他

厚岸町 バラサン岬の国泰寺の龍王殿を後にして、

幹線道路である道道123号線沿いにそれはあった。 一見するとどこにでもあるお寺がふたつ並んでいる。 車を止めたのは手前にあった曹渓寺だったが、法華寺の八大龍王神堂の旗が目に飛び込み、まずはそちらに向かう。 実は両方の社ともに龍神に関連する社があるとは思ってもいなかった。

法華寺の八大龍王神堂はお寺の端のほうに立っている。覗こうとするとそのわきに業者の軽自動車が止まっていて、運転席と助手席に男性が座ってこちらのほうをちらちらとみている。 何やら変な男が来たな、と思っただろう。 法華寺は一部改修しているようで、その業者のちょうど休憩時間だったようだ。車の中から男性二人がこちらの様子をうかがっている視線が背中に刺さる。 視線が気になり好奇心が尻すぼみしてしまった感があるが、ドアを開けてみる。この旅初めての蛇紋石がお出迎えしてくれた。おー、っと一人つぶやく。 これで札幌に三か所、道東に二か所、東北に三か所見つけた。時間が取れたらマップに落とそう。 ご神体は鏡のようだ。比較的新しく感じるがその由来までは調べられていない。 蛇紋石があるところは新しめの信仰か、後から付け加えられたものという場合が多い。 この場所は前者の感じがする。 業者の男性の視線が気になってのんびりする気になれない。ざっと辺りを見渡して外に出た。

お隣曹渓寺は駐車場のすぐわきに龍王殿があった。 こちらは「蝦夷地場所請負人 山田文右衛門家の活躍とその歴史的背景」の通り、時間を重ねてきた雰囲気が先ほどよりも色濃い。 正面写真を撮り忘れてしまったが、赤い屋根に木造作り、龍王殿と木彫りにされた文字がかすれてきており、ガラスドアの向こうに龍王殿の行灯がある。 お賽銭を入れてお参りして中の様子を確認したが、先ほどの業者の視線を受けて以来、リズムがくるってしまったのかどうにも集中できない。 あたりの散策もほどほどに次に向かうことにした。今思うともう少しきちんと見ておけばよかったと思うが仕方がない。これもご縁と思うしかないだろう。 気持ちを切り替え、場所にお礼してエンジンをかけて車を走らせる。

晴天の根室を目指した。天気が良くて北方領土が良く見えそうだ。窓を開けて外の空気を肌に感じながら車を運転する。 そんなにスピードを出す必要はない。通り過ぎる景色の一つ一つが魅力的でもあり、同じ景色が繰り返されるようでもある。 少なくとも道央、道南とは違う背の低い植生が感じられるが詳しいことは全くわからない。植物に詳しかったらもっと風景は豊かに見えるのかもしれない。 場所は不定なので、車を走らせながら海が見える場所を探した。 根室市 アンコロの中の蛇 の場所として海を見える場所を探してたどり着いたのは、根室の車石という場所だった。

更新履歴
2019/05/16 写真掲載、そのほか追記
2017/05/09 記載
曹渓寺 龍王殿 2019/04/30
曹渓寺 龍王殿 2019/04/30
曹渓寺 龍王殿 2019/04/30
曹渓寺 龍王殿 2019/04/30
曹渓寺 龍王殿 2019/04/30
法華寺 八大龍王神堂 2019/04/30
法華寺 八大龍王神堂 2019/04/30
法華寺 八大龍王神堂 2019/04/30
法華寺 八大龍王神堂 2019/04/30
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