#235 / 岩内円山展望台 八代龍神や円山龍神や髙山龍神?の碑

岩内円山展望台 八代龍神や円山龍神や髙山龍神?の碑

住所
〒045-0024 北海道岩内郡岩内町字野束505−2
緯度、経度
42.952404, 140.512294
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

調査中

参考資料・情報など
現地確認状況
2020/7/11 確認済
その他

岩内岳から降りたのが12時過ぎ。一度コンビニによってコーラを飲んでから、少し呼吸を整えて円山展望台に向かう。

岩内岳の龍神

展望台は山の上。灼熱で車中はエアコンを入れても灼熱。 山頂からの眺望を楽しむ余裕もなく、三十三観音もすぐには見えなさそう。 山を下りたばかりで再度降りて、そこから登りなおすのはちょっと辛い。 三十三観音はきっともっとふもとにあるに違いないと車に乗って下に向かう。 案内看板が見えたので、車を入れるとひんやりとした場所、多くの像が見える。

GoogleMap上では伊夜日子神社と表示されている場所がそれであった。 頂上はあくまで展望台。そのふもとにびっくりするほどの霊場があった。 慈眼の滝と書いてある小さな滝があり、蛇口があって水に触れることができるようだ。 と思ったが、蛇口をひねっても水は出てこない。 きちんと整備して、これがもし飲料としても飲めるようだとさらに魅力的なスポットになるかもしれない。 このままそっとしておいてもらうほうが個人的には場所の持つ意味として正しいとは思わないでもないが。

北海道でここまでの霊場を見たことはあまり記憶がない。 近くは小樽の赤岩や穴滝がそうだが、規模としてはそれと並ぶかそれ以上の力を感じる。 小樽の時にも感じたが、青森の赤倉山の霊場のようだ。 今は使われていないような小屋がいくつかある。 かつては霊能力のある方が信者とともに祈りをささげたのではないだろうか。 三十三観音に混じって、八代竜王や円山観音の石碑がある。 高?龍神という石碑もあるようだが見つけられなかった。高山龍神、だったらきっと・・・想像は膨らむ。 再度調査に行かなければいけない。 この日は山を下りた後で、汗のにおいがいつもよりも強かったからだろうか、蚊の勢いがとても強く、短時間で三か所ぐらいは刺されてしまった。 刺されてしまってもカメラでその場所を記録したくて、蚊から逃げながらシャッターを押した。

三十三観音の一つに龍頭観音があることも後からわかった。札幌真駒内の龍神観音も龍頭観音のように思えてきた。

敷地内にあった看板と、この後立ち寄った郷土館のEさんに見せてもらった資料から、 この場所は通称円山、補陀落山という場所で、1914年に全修寺に寄贈され、補陀落山六角堂が建立され、円山三十三観音の基礎が気づかれたということが分かった。 ここでどのような営みがあったのか。 ニシン漁で盛んだった場合には、近隣の泊まりなどにも青森から龍神さんと呼ばれる呪術師(ゴミソさん)が来たという記録も読んだことがあり、 きっと岩内でもそういった民間信仰が営まれてきたのではないだろうか。 興味は尽きない。文献をあたってみよう。 (2020/7/12)

行ってみるきっかけとなったWebサイトがこちら。 丁寧な記事。こういったかたの情報が手掛かりとなる。Webがなかったらきっとここに行くことはなかったであろう。

岩内円山展望台

(2020/7/13)


2020/7/28、朝少し中央図書館に立ち寄る。 岩内最大の資産家であり、円山霊場の土地を寄贈したという梅澤家に関する梅澤日記(編・監修 坂井弘治 見野久幸「岩内町 梅沢家蔵 平(丸囲い)梅澤日記」2019/12 株式会社 福島印刷)を確認。 京極の吹き出し公園も梅澤家の土地だったという。

補陀落山、円山関連の山開きの様子などの記述はいくつか確認できた。70人ほどで登ることもあったようだ。だが、龍神信仰に関する記述はなかった。恵比寿講についての記述もあり。

(2020/7/29)

更新履歴
2020/07/11 記載
2020/07/13 その他追記
2020/07/29 その他追記
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
2020/7/11
GoogleMapで場所を表示