#201 / 函館市 神道大教日天講社

函館市 神道大教日天講社

住所
函館市滝沢町88−3
緯度、経度
41.80439, 140.81265
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

巫女E 石川たき (センセ)七十三才

函館市滝の沢町、滝の沢の上流の滝の側に例場がある。信者や頼ってくれる人は、以外にも若い人が多い。滝の沢に来る前は、函館山の麓の弁天町で講社を開いていた。ここに来たのは十年前である。大山教会の先生が、滝の沢に神を置いたので行ってほしいというのであった。滝は、昔から例場のようになっていたが、神様も来てくれるというし、自分でも滝でホコリを落とすためにも清めるためにもやってきた。何しろ不便な土地であり、不安もあったが、思い切ってやってきた。夢枕に多くの神が立ち、水を吹く御礼石がある。ここの奉納殿(お堂)には、ある人が石に座ったら石がものをいうので奉納したものもある。今でも奉納台の上の石は水を吹き、つぼのようにしぼるだけで出る。

この滝には神が出る(御魂が現れる)。滝の流れの中に三つミタマが現れる。滝が光り輝くと龍神が出るので、いろんな龍神が滝のそばに奉納されている。ここの湧水はぜったいに腐らない。滝に入ってはいけないときは、神がおりるときで、神の許可なく入ると、大の男でも投げられる。滝を見ていると、晩には神が行者の姿で滝に打たれているときもあるという。

<まつっている神々> 天照大神、庚申、伊邪那岐命、伊邪那美命。

ここの日天講社で高宮神社としているが、本尊を中心に、左に力の神、右にお払いをしてくれる神々をまつっている。

神が宿ったのは五十年前の二十三才のときである。はじめに天照さん、続いて金山比古之神、一年後宇賀御礼之神(稲荷)である。人を導いたのは二十五才からである。

日天講社とは天照さんが神となった講社である。滝で行をするときは、朝一時間に三回、昼は三時に三回、夕方三回計十二回水行をする。講社の月例祭は、毎月十二日(第二日曜)で、オーシラ神を持っている人は月例祭にも持ってきて拝んでもらう。講で外部参拝に行くとしたら「お岩木さん」の下回り二回、上は一回行く。また、高山稲荷へは津軽へ団体で参拝したあと久渡寺(弘前市外オーシラ神の元締)や酒田の善宝寺(鶴岡)に行く。たき自身は津軽の出身、主人は男鹿の出身である。たきにはお払いの力が大きいという。日天講社の信者さんの圏内を知る方法として年中行事をみるとわかる。

一月 お夜祭

二月 節分祭

三月八日 月参 函館

四月十二日 月参 川汲

五月十日 大祭

六月十四日 月参 大野

七月十九日 月参 五稜郭

八月九日 函館

九月十三日 月参 大野

十月十八日 月参 川汲

十一月八日 月参 函館

十二月十三日 月参 五稜郭

高倉新一郎監修「北海道の研究 第7巻 民俗・民族篇」1985 清文堂出版株式会社
参考資料・情報など
現地確認状況
未確認
その他
-----
更新履歴
2019/03/15 記載
GoogleMapで場所を表示