余市町 ポン泊の竜神さん
余市町
ポン泊の竜神さん
ポン泊の川内藤次郎所有の番屋の若い衆は、夜になると近くの岩穴から大きないびきが聞こえて来てたいへんだった。岩には、多くの穴があり、その穴に出入りするヘビが多かった。特に大きいのは六~七尺もあった。若い衆が、その穴に米粒を供えて見ると翌日はその米がすっかりなくなっていた。そこで、近くに竜神さんを建てようということになり、竜神さんの社を建てたところ、ヘビが姿を消し、いびきも聞こえなくなったという。
北海道教育委員会「日本海沿岸ニシン漁撈民俗資料調査報告書」1970 北海道教育委員会
川内藤次郎所有の番屋とは旧余市福原漁場だろうか。
ポン泊とは「余市郡のアイヌ語地名メモ」(https://irikagi.org/misc/AynuPlaceNames_YOICHI.html)によると、
西蝦夷日誌には「人家」とある。 ポントマリ(pon-tomari)であり、小泊。
とある。