#129 / 浦河町 妙龍寺の龍神池の上にある龍神社

3番札所の前の龍神池の上に龍神社がある

住所
浦河郡浦河町昌平町駅通53号
緯度、経度
42.169492, 142.770284
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

本堂に向かって右から、妙龍寺新四国八十八ヶ所霊場を巡拝する事が出来ます。一山を巡って1時間程の道のりで、龍王門のところに下りて来ます。山内には、3番札所の前の龍神池の上に龍神社、86番札所の上には豊川稲荷社が有ります。浦河港を見下ろす山頂に波切り不動尊尊、矜羯羅童子、制多迦童子、大龍宮神王が奉安されていて、海の安全を見守って下さいます。

剣山 妙龍寺
由来2

昌平丘陵地の妙龍寺は大正末期の頃、地元の或る名主が双子を育てていたが一子が病気で薬石効なく他界してしまった。当時双子は一子が欠ければ他子も後を追うという風習から当時室蘭に居住していたいた妙道という人を懇願し、他子が恙無い人生を送ることを願って大師堂(弘法大師を祀る)を建立した。その後、通称”蛇の巣”と呼ばれていた現在地に移すことになり、山門を建立したおり、突然、海の彼方から竜が天井に昇天するのが見え、十数人の建立協力者が”あれよ、これよ”と動く方向を見つめていると山門に向かって飛来し上空うを二転するや、再び海の彼方に消え去っていったが、その霊威のあらたかさに人々は感激し、寺院号もかかる由来から冠せられたという。 又、双子とのうち残された一子も加護により恙なく人生を全うしているという。昭和二七年頃(一九五二年)にこの地方を襲った十勝沖地震の大惨事のおり、この寺院のみが一つだに被害がなかったことから改めて人々は霊威に感得したという。

小林成光「北海道縁起物語」1992/5/1有限会社 小林興業社 P220
参考資料・情報など
妙龍寺
剣山 妙龍寺
北海道縁起物語
小林成光「北海道縁起物語」1992/5/1有限会社 小林興業社
現地確認状況
確認済み(2017/9/9)
その他
2017/9/9足を運ぶ。
えりも町、様似町と巡り、浦河郷土博物館でお寺の話を聞いたのちに訪問。JR浦河駅の正面にある斜面が目的の妙龍寺であった。ひっそりとした駅に車を駐車して石階段を登る。
龍王門をくぐって境内に入ると、辺りには地蔵さんなど数多くの石像が並んでいて厳かな雰囲気です。竜神池の場所が一見分からず、お寺の周囲を鹿よけの紐で囲ってあったので立ち入ってよいのか判断できず、本堂の呼び鈴を鳴らして問う。
その後貴重なお話を幾多伺った京都出身の女性のお坊さんの話は示唆に富んでいて含蓄深いものがありました。
妙龍寺は龍との関係が濃密で数奇な運命をくぐりぬけて今あるとのことでした。
お寺ができた際に、二匹の龍が本堂に入っていくのが見えたとのことで、本堂の向かって左には竜神さまがいらっしゃいました。目的の竜神の池、竜神堂はお寺脇の斜面にあり、直ぐにゆくことができました。
立派なお堂脇に小さな社もあり、一段下がって池と呼ぶには小さな水たまりがありました。無数の鹿の足跡があり蚊が多かったです。
右手には別の社も見え、いくつもの竜神堂があることが後からお坊さんのお話を聞いて分かりました。山には立派な藤の木もあって、春には立派な花を咲かせると教えてくれました。竜神様の水が湧く井戸水は、衛生上の問題は今は飲料水としては使用してはいないが、水が枯れそうになっていても、いつの間にか水が満たされることがあり竜神さんが見守ってくれているとのことでした。
お茶をいただきながらとても貴重なお話を聞かせていただき考えることが多いひと時でした。
更新履歴
2016/10/01 記載
2017/09/18 その他、写真追加
2024/01/07 由来2追記
2017/09/09
2017/09/09
2017/09/09
2017/09/09
2017/09/09
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