虫の知らせ

#125 / 藻岩山 観音寺の竜頭観音

藻岩山頂上にあるお堂(観音奥之院)に祀られている観音さま

住所
札幌市中央区旭ケ丘5丁目6-42(観音寺)
札幌市藻岩山(観音奥之院)
緯度、経度
43.036924, 141.321928(観音寺)
43.022464, 141.322210(観音奥之院)
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

いち早く、浄土宗新善光寺住職の大谷超玄が調書廣丈(ずしよ ひろたけ)札幌県令に請願して、西国三十三番観音の建立と登山道建設に着手した。道庁になって明治十九年六月一日に、第一回の山開きを行いのち石像を安置した。

その一番観音として登山口に如意輪観音を安置した。これは六観音の一つで「六臂(ろくび)にして如意宝珠(ほうず)を持っている」つまり霊妙の珠を持ち、物事が意のままに達成できるという信仰の世界への導きである。

山頂までは三二の観音を安置し、最後の三十三観音の十一面観音を一番観音の近くに安置したのは登山できない者でもご利益が与えられるように願って、観音寺本堂手前二番目に安置した。小型の石像である。

それぞれに御詠歌が刻まれているが、一番観音には

ふだらくや きしうつなみは みくまのの

なち乃おやまにひびくたきつせ

とあり、明治三十四年の建立である。

登山の安全を祈って明治三十三年に登山口わきに観音堂を建立した。最初は無住であったが、のちに庫裡を設けて定住した。しかし人里離れたここに長く定住する僧はなかった。そこで六代目住職として昭和七年九月二十八日に中田松念の尼僧が定住した。中田松念は一〇年間の資金と身の回りを持って入山したのである。

以来中田松念はあらゆる辛苦に耐え、今日まで住職を続けている。平成四年九月二十八日は在住満六〇年を数え、年齢九四歳にしてなおかくしゃくとして念仏を唱えている。そこで、明治三十四年に山頂に石室をつくり奥之院としていたものを、今回堂を建立して竜頭観音を安置した。

観音堂は昭和二十五年に寺号公称を得て観音寺とし、昭和三十五年に敷地二〇七五坪(0.六九ヘクタール)を買収、昭和四十八年以降逐次本堂、その他を再建した。

山崎長吉「さっぽろ歴史散歩 山の辺の道――定山渓紀行」1995 野沢信義
参考資料・情報など
さっぽろ歴史散歩 山の辺の道――定山渓紀行
山崎長吉「さっぽろ歴史散歩 山の辺の道――定山渓紀行」1995 野沢信義
現地確認状況
未確認
その他
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更新履歴
2016/11/18 記載
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