虫の知らせ

#001 / 札幌市 真駒内 竜神塚

真駒内南町1丁目、真駒内川河川敷地の小祠内にある半人半龍の像

住所
札幌市南区真駒内南町
緯度、経度
42.986100, 141.349453
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

真駒内南町1丁目、真駒内川河川敷地の小祠内にある像。

明治12年(1879年)真駒内牧牛場に真駒内用水路を開削した当時、この辺は原始林におおわれ、真駒内川の蛇行点には大きな淵があり、蛇塚があったといわれる。 明治の後半、平岸、豊平、上白石、白石にも水田が普及、この用水を利用する農家が水利組合を結成。

この人々に竜神信仰があり、雨ごいの風習もあったという。大正4年(1915年)5月、蛇塚に竜神の碑と祠を建立し竜神塚として、春の水開きと秋の水落としに、例祭が行われていた。 その後、昭和47年(1972年)、駒岡の吉川沢美が買い取り自宅に移設、毎年6月に竜神祭りを行っていた。 平成2年(1990年)8月に、真駒内有志発起人の手でゆかりの地に戻し、祠を新しく建立。「真駒内竜神塚をお守りする会」が発足、9月に竜神祭りを復活した。

「札幌市南区」のWebサイトより抜粋
由来2

札幌市立豊園小学校 校歌

作詞:藤沢利祥 作曲:上元芳男

1. みはるかす石狩の野

拡がるごとく 豊園に

集える児らよ

学び鍛えて きり拓け

おのが行くてを

空沼の 水めぐり来て ささやき かくる (以下略)

※管理人注… 札幌市豊平区美園1条4丁目1-1 にある小学校。かねてより付近では空沼からの水源と認識していたことがわかる。

札幌市立豊園小学校
由来3

一.竜神塚

市バス滝野線の駒岡下区停留所で下車し、精進川のせせらぎに向かって坂道をくだると、吉川沢美さんの虹鱒養魚池がある。その敷地の一角に祠(ほこら)があり、竜神の石像が鎮座している。

この竜神さんは、以前は南町一丁目の用水取口近くにあったものを、昭和四十七年に吉川さんが貰いうけてここに移し、大切に管理している。

その縁(ゆかり)をたずねると、そもそもの始めは取水口近くにあった「蛇塚」がもと。この蛇塚の由来は、古くからあったというだけで、ようとしてわからない。明治十二年に牧牛場がこの疎水を開さくした当時、この辺りはうっそうたる原始林におおわれ、真駒内川の蛇行点にあたって大きな淵ができており、そのそばに蛇塚があったという。

明治の後半になって平岸、美園、白石方面に水田が普及して来、この水源を利用する農家十数戸で水利組合を結成し、種畜場の了解を得て用水を利用していた。この人々の間に淵の主(ぬし)としての竜神信仰があり、雨乞いの風習もあった。「大正の末ころだったと思います」と、今井スエさんは語る。「お天気が良いのに十五、六人のお百姓さん達がみのを着て笠をかぶり、鍬(くわ)をかついで行くのを見て、おばあさん、あれは何ですかと聞いたら、”竜神さんに雨乞いに行くんだよ”と話してくれました」

大正四年五月、蛇塚に竜神の碑と祠が建立され、じ来竜神塚として信仰をあつめ、根本家を中心に毎年春の水門びらきと秋の水落としの例祭が関係者によってとり行われていた。しかし時は移り、世相も変わって、吉川さんが発見したときは祠は傾き草むらに埋れ、野ざらしの有様だった。吉川さんに引き取られてからは毎年六月十日に竜神祭りが催され、札幌市内の水商売の人たちから広く信仰されている。

郷土史真駒内
参考資料・情報など
札幌市南区 Webサイト
竜神塚
道新りんご新聞
道新りんご新聞
「札幌市豊平外四箇村聯合用水組合沿革誌」
福嶋利雄「札幌市豊平外四箇村聯合用水組合沿革誌」1943 札幌市豊平外四箇村聯合用水組合
平岸百拾年
澤田 誠一「平岸百拾年」 1981平岸百十年記念協賛会
さなぶり
東裏親交会「さなぶり」1980楡書房
札幌市立豊園小学校
札幌市立豊園小学校
郷土史真駒内
郷土史真駒内編集委員会「郷土史真駒内」 1977 郷土史真駒内編集委員会
現地確認状況
確認済み
その他

札幌市南区にある空沼岳中腹の真簾沼の龍神観音像と似た半人半龍の像です。 真駒内川や精進など側からの用水路網を利用した人々によって祀られたもので、二つの龍神観音像以外に、 現在の地下鉄南北線の自衛隊駅前付近に取水口があり、ご神体が祀られていました。 役目を終えられたご神体は常盤のK氏宅にて祀られていましたが、平成8年に津軽にある高山稲荷神社に移設されました。 何故高山稲荷神社なのか、これについては別途調べている最中です。 東北から北海道に存在していた開拓時代の習俗の営みの一端を知る手がかりになりそうです。

2016/9現在、この場所はポケモンGoのジム(育成したポケモン同士を戦わせる場所)になっています。 竜のような姿をしたゲームのキャラクターが龍神観音像のGPSの座標に論理的に配置されている様子は一見して滑稽です。 しかし、AR(Augmented Reality/拡張現実)という先進的な技術と、竜神信仰という原始的な信仰とを対比して考えることは、 人々の認識という機能を考えるうえで興味深い視点となりうるのではないでしょうか。

更新履歴
2016/9/30 記載
2017/02/27 由来2 追記
2017/04/04 由来3 追記
写真
2016/09/03
2016/09/03
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