#148 / 石狩濃昼 八大龍神の石碑・滝

大蛇の骨の魂を鎮めるために建てられた祠

住所
石狩市浜益区送毛
緯度、経度
43.485136076969496,141.3868987504238
※あくまで目安であり正確な情報ではない場合がありますのでご注意ください
由来

調査中

参考資料・情報など
いしかり郷土シリーズ7 石狩の碑 第五輯 浜益区編
石狩市郷土研究会 石狩の碑 浜益区編 調査編集委員会「いしかり郷土シリーズ7 石狩の碑 第五輯 浜益区編」2016/12 有限会社 日孔社
きたのたき-北海道の滝
濃昼の滝
神社と歴史と風光明媚
竜神社
現地確認状況

2017/4/27 確認済み

2019/9/08 再訪問

その他

朝イチ札幌の自宅を出る。夏に縁あって手に入れた原付バイクにまたがる。朝7時台の風は涼しい。私が住んでいる南区から石狩までは、札幌の都心部を抜ける必要があるが、まだ休日の朝で車の台数は少なくスムーズに進む。 原付バイクでも自動車と流れは同じ。自動車という便利で無駄の大い乗り物の非効率的な存在を感じる。原付バイクの100倍以上の値段がする馬のエンブレムを関したスポーツカーと、信号の度に並ぶ。 スキンヘッドにサングラスの男性の横に女性が乗っている。 徐々に郊外に出ると道幅は一層広くなり、車の速度が上がっていく。 マイペースで走る。二輪車は周囲の環境をダイレクトに感じられる。 石狩川を渡るころには風が一層強くなる。 朝ご飯をコンビニによって買う。 景色の良いところを求めてバイクを走らせる。半袖だとだんだん体が冷えてくる。強風にバイクがあおられながらも前進。 望来神社の獅子舞が見えたところで海に向かって左折、高台に出てバイクを止める。 建設中の風車のもとで遅い朝ご飯を食べる。 海岸沿いの背丈の低い植生の先には海。この日は暑くなるというが、半袖だと身震いする気温。 口の中におにぎりを押し込んですぐに出発、残り半分、30数キロで浜益に着く。 晴天に誘われた自転車や、車体の大きなバイクがたくさん通り過ぎる。 北海道らしい海岸沿いの景色に見とれながら先に進む。 新しくなった厚田の道の駅を見ながら前進、濃昼の集落に少しだけ立ち寄ってみる。 こうした小さな寄り道には、二輪車のほうが自動車よりも相性が良い。 こじんまりした集落で、釣り人が数人以外に人の気配はない。何人住んでいる人がいるのだろうか。 倒壊し始めている鰊御殿、坂を上ると学校跡に沿って鳥居があって神社があったが神社名すらわからない。 ぐるっと2~3分で一周することができるこじんまりした集落。何か言葉にならないものを感じた場所。 休む間もなく目的地を目指す。 国道に戻って長いトンネルをいくつか抜けると竜神橋があり、すぐ道脇に車をとめることができる空地がある。 二年ぶり、懐かしい。あの時はいろいろと辛いことがあった。その時々で物事はいくつも私を襲うものの、今はそれに比べると平穏な生活。 新しくなっている鳥居の下をくぐると道の先には倒木、倒木。坂を上ると社の上にも倒木がかかっている。崩れかけた石段を上ってほどなく高台に建つ祠に到着。 扉を開けてあいさつし、振り返ると青々とした緑の先に海が少しだけ見える。中は記憶の中よりもこじんまりと整然としていた。 二度目のほうが落ち着いてあたりを確認できる。またここに来よう。 扉を閉めて写真を撮りながら駐車場に戻る。いつまでこの場所はあるのだろうか。 気がつかないうちにガソリンがあと一メモリになっていた。エンジンをかけて厚田にゆっくりと戻る。 厚田によってポンピラ堂でもお参り、ウミヘビのご神体も静かにあった。 いしかり砂丘の風資料館にて学芸員のSさんにお話を伺う機会をいただいて、この場所の由来が記載された文献も教えてもらえた。ありがたい。 できることを積み重ねていくこと、ひとつひとつしっかりゆっくりと。 (2019/9/09)

注意深く見ているとオロロンラインの山側に鳥居があるのがわかる。春先のみ川となるような溝にかかった橋を渡ったところから鳥居の前にある駐車スペースに車でゆくことができる。 あいにくのタイミングで測量の車がその道をふさいでいた。路駐しておくには路肩が狭くてカーブに車をとめておくことも憚られたため、測量の業者のところまで車で戻って車を移動してもらうようお願いする。 一息ついて鳥居をくぐって斜面を登る。しっかりとした古道でもしかしたらこの道が濃昼のトレイルランの道なのかと取材の後で歩いてみようと思ったが、あいにく電話で呼び出しを食らってしまいその日は先を歩くことはできなかった。 社は鳥居から数分で到着する山の斜面にある。付近には一升瓶などがわずかに残っており、かつての営みを垣間見ることができる。 一礼して鍵のかかっていない扉を開けて中を覗く。八大竜王の絵などに交じって石の姿を見つけた時はうれしくなった。我慢できずに中にお邪魔して扉を閉じる。眼前に広がる海が輝いて見えた。 滝には行く時間がなかったこともあって遠からず再訪したい心地の良い場所だった。 (2017/4/27)

更新履歴
2019/09/09 追記
2017/02/17 記載
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