伊達市東浜町の雨乞い
「雨乞いは大正末期から昭和初期のころ、当時、東浜の海岸の砂場でやった。干天続きのときには鹿島国足神社(現伊達神社)でやった。朝から順番に組が決められて、部落ごとに場所に行くと、神主がお供えをきちんと海の幸、山の幸と供え、祭壇ができている。人々は雨傘被ったり、ミノを着たり、雨が降る様なスタイルをして、十重二重に輪を作って廻る。『雨降りたまえ。おおきに雲かっさいで、ざぁざぁと降ってこいや』と歌った。『作物がガオル(萎れる)から、雨がほしい』と願った」という。
伊達市史編さん委員会 編「伊達市史」1994 伊達市