天と地の水をつかさどる神様が祭られている。
調査中
斜面が部分的に手入れされている雑木林の奥に、注連縄が巻かれた巨石が鎮座しています。 巨石の両脇を小さな沢がつたうように流れ落ちていて、水音が静かに聞こえてきます。 雑草が駆られて歩きやすい坂を沢を跨いで少し登ると、巨石の前に辿り着くことができます。 巨石の足元には石版と、錆びた鉄剣が立てかけてあり、その他ろうそく立てや ワンカップの空き瓶などお供え物の痕跡が見られます。
道の駅でたまたま目にした地域の観光マップに記載されていた地図をきっかけに、 そこで係りの人に尋ねた情報を元に半ば偶然立ち寄ることができました。 静謐な雰囲気で地区の共同体の人々の無垢な祈りに相応しい景観を保っていると感じました。 沢を辿って少し登った岩の上部にある小さな水たまりには、初夏に供えられたと思われる、卵の殻だけが水中にあるのが確認できました。