龍神様をお祀りしている神社
金吾龍神社は、小樽市と余市町の境界となる西崎山の尾根からフゴッペ岬にかけて鎮座しております。
この地は太古の昔から聖地とされ、周辺は大小100以上の環状列石(ストーンサークル)や有名なフゴッペ洞窟壁画、多数の集落や貝塚など、国内でも稀有な縄文遺跡の密集地帯として知られています。
当社の歴史は、社伝によれば神代(日本の建国以前)に始まり、創始年代は不詳ながらもかなり古く、境内地から出土した祭祀用の縄文土器などの分析から、約5000年以上前に遡ると推測されています。
昔
当社にはかつて社殿がなく、フゴッペ岬を御神域とした原初的な祭祀形態で、自然崇拝が行われてきました。
江戸時代後期には神仏習合の慣習がもたらされ、祠堂が設けられましたが、明治時代の廃仏毀釈運動により滅失しました。
その後は、当時の社会情勢から教派神道の一派に所属し、本格的な社殿が造営され、戦前には北海道随一の龍神系神社と呼ばれて本土からも多くの参拝者が訪れました。
戦後、昭和29年に北海道知事より認証を受け、同44年に単立の神社となりました。古神道に回帰して大自然と調和し、神仏を尊ぶ日本人の精神に則した信仰を伝えております。
金吾龍神社について